一関~気仙沼~陸前高田~一関
11月5日(日)
懇親会でさんざん飲み食いして12時前くらいに就寝。
朝は8時まで寝ていた。
あまり走る気がしない。
何とか布団から這い出して風呂に入り、朝食を摂って宿を出発。
とりあえず出発地点にしようと思っていた道の駅までは行ってみることにした。
車を運転しながらも走るかどうか悩む。
風が強い・・・気温が低い・・・
それでもせっかくここまで来たのだと思い、自転車を準備して走り出してみた。
余力があれば気仙沼では唐桑半島、陸前高田から大船渡まで足を延ばそうと思っていた。
しかし、余力がなさそうなので出来る限り最短にて。
まずは一関から気仙沼まで約30㎞。
このルートは交通量もそれほど多くはなかった。
昨日のような砂や砂利が気になることもない。
走り始めから疲労感があったのでゆったりと・・・
それでも追い風で楽に走れる。
それが逆に怖くもある。
1時間そこそこで気仙沼に到着。
ここを訪れるのは震災直後以来、あの日見た光景は今どう変わったのだろうか?
街中をゆっくり走る。
以前来た時の記憶も曖昧だ。
港の方に下りてみるとやはりところどころバリケード。
海の近くには復興屋台村なるものがあった。
設店舗で営業中のようだ。
あの日私が作業した場所はどこだったんだろうか?
いろいろ走って見るがわからない。
記憶が薄れているのと、風景が変わってしまっているのと・・・
当時通ったのではないかと思われる川沿い、あの時は黒焦げた船が転がり、建物の上に船が乗っかっていたのは忘れられない。
疲れた身体でアップダウンをごまかしながら走る。
右手に見える海の景色が美しい。
ほどなく陸前高田に入る。
陸前高田に入ってすぐ目に留まったのがこの校舎。
3階まで完全に被災した跡が見える。
もう少し行ったところに奇跡の一本松。
写真左にひょっこり生えているのがそれ。
自転車で近づくことはできないようだ。
陸前高田には震災の爪痕が垣間見える建物がいくつか残っている。
5階建ての4階まで来た津波。
この建物を見ても想像することが難しい。
辺り一面が何も無い荒れ地と化している。
昼食はみつわ飯店。
行ってみると多くの客で賑わっている。
坦々麺を注文。
出てきたのは思い描いていた坦々麺と大分違うのだが、注文間違いなのか何なのか。
結局何を食べたのかはわからなかったが美味しかった。
さてここから一関へ向けての復路。
想像以上の向かい風。20kphを下回る。
そんな中を向こうに見える山を越えて帰る。
来た道をそのまま往復する方がアップダウン的には楽なのだが、何故か辛い方を選んでしまった。
もっとも、この向かい風の中、どこを走ろうとも登坂と変わらないような負荷ではある。
しばらくはほぼフラットなレイアウト。
上りらしい区間に入っても勾配が緩めなのが救いだった。
ほぼピーク付近から振り返る景色が美しい。
また走りたいコースだ。
ここからは一気に下り、再び向かい風に抗いながら一関へ。
疲労し過ぎない程度に出発地点の道の駅に到着。
走行距離は110㎞だった。
2日間で10時間、260㎞ほど走った。
そして現状を目で確認できてよかった。
明日は疲労でダメだろな・・・